特定理由離職者って知っていますか?
私は最近知りました…
特定理由離職者になると、国民健康保険料が安くなったり、失業手当が早めに貰えたりする制度です。
特定理由離職者については、ハローワークの方が教えてくれる場合もありますが、教えてくれないことも!
配偶者が転勤または転職して退職した方が参考になれば嬉しいです♪
特定理由離職者とは
やむを得ない正当な理由により、自己都合で退職した人を指します。
病気やケガによって退職した場合や、夫(妻)の転勤または転職により仕事を退職した場合も特定理由離職者に該当します。
パワハラなどで退職した場合も特定理由離職者に該当することも
特定理由離職者のメリット
特定理由離職者になると、メリットがあります。
- 2ヶ月の給付制限が免除される
- 国民健康保険料が軽減される
2ヶ月の給付制限が免除される
自己都合で離職した場合、7日間の待機期間に加えて2ヶ月の給付制限があります。
つまり、2ヶ月間は失業手当が貰えません。
しかし特定理由離職者に該当すると、7日間の待機期間後から失業手当の支給が開始されます。
実際に口座に振り込まれるのは、初回の認定日後になりますが、それでも早く貰えるのは有難かったです。
国民健康保険料が軽減される
特定理由離職者に該当されると、給与所得を30%に換算し国民健康保険料が算定されます。
つまり、国民健康保険料が安くなります!
ざっくりですが…
年収400万の人の国民健康保険料は、おおよそ年間20万~30万
特定理由離職者に該当されると、おおよそ年間4万~8万になる
上記はざっくり計算なので、正確な数字が知りたい場合は国民健康保険組合に問い合わせて確認してください。
それにしても安い!!
特定理由離職者の大きなメリットの1つです!
特定理由離職者の条件
次に、特定理由離職者の条件を紹介します。
以下の正当な理由のある自己都合により離職した者
① 体力の不足、心身の障害、疾病、負傷、視力の減退、聴力の減退、触覚の減退等により離職した者
引用元:厚生労働省
② 妊娠、出産、育児等により離職し、雇用保険法第 20 条第 1 項の受給期間延長措置を受けた者
③ 父若しくは母の死亡、疾病、負傷等のため、父若しくは母を扶養するために離職を余儀なくされた場合
又は常時本人の看護を必要とする親族の疾病、負傷等のために離職を余儀なくされた場合のように、家庭
の事情が急変したことにより離職した者
④ 配偶者又は扶養すべき親族と別居生活を続けることが困難となったことにより離職した者
⑤ 次の理由により、通勤不可能又は困難となったことにより離職した者
ⅰ) 結婚に伴う住所の変更
ⅱ) 育児に伴う保育所その他これに準ずる施設の利用又は親族等への保育の依頼
ⅲ) 事業所の通勤困難な地への移転
ⅳ) 自己の意思に反しての住所又は居所の移転を余儀なくされたこと
ⅴ) 鉄道、軌道、バスその他運輸機関の廃止又は運行時間の変更等
ⅵ) 事業主の命による転勤又は出向に伴う別居の回避
ⅶ) 配偶者の事業主の命による転勤若しくは出向又は配偶者の再就職に伴う別居の回避
⑥ その他、上記「特定受給資格者の範囲」のⅡの⑩に該当しない企業整備による人員整理等で希望退職者
の募集に応じて離職した者等
一定条件をクリアすると、特定理由離職者として認定してもらえるようです。
ちなみに「通勤不可能又は困難となったことにより離職した者」の通勤不可能の基準というと
Q 通勤不可能又は困難の基準とは?
A 「通常の方法により通勤するための往復所要時間が概ね4時間以上であるとき等」(厚生省のリーフレット)つまり片道2時間以上かかる場合はOKです。
そして特定理由離職者になるためには、会社を退職してから約1ヶ月以内に転居が必要です。
※具体的な期間や条件は地域や組合によって異なります。
12月末に退職したし、2ヶ月程地元でゆっくりしてから引っ越そ~
と呑気に考えていましたがハローワークに確認したところ、会社を退職してから約1ヶ月以内に転居が必要と知り、急遽1月末に引越しをしました。
何事も確認大事ですね…
手続きの流れ
実際に私が特定理由離職者として認められた時の、手続きの流れを紹介します。
大阪へ引越し後すぐハローワークへ行きました。
ここでは退職理由などを確認されるのですが、「夫の転職で退職したこと」をしっかり伝えたうえで「特定理由離職者に認定されるか」を確認しました。
ハローワークによっては、何も言わないと認定されない場合もあるようです
申請が終わったらその日は帰宅。
「雇用保険受給資格者証」は後日発行されます。
手続きに必要な持ち物
大阪へ引越し後すぐ、ハローワークへ行ったときの持ち物は下記の通りです。
通常の手続きに必要なもの
- 雇用保険被保険者証
- 離職票
- マイナンバーカード
- 印鑑
- 顔写真(タテ3.0cm×ヨコ2.5cm)を2枚
- 本人名義の預金通帳またはキャッシュカード ※ネット銀行OK
特定理由離職者認定のために持参したもの
- 住民票
- 転職したものが分かる書類(雇用契約書など)
- 夫の雇用保険受給資格者証(転勤の場合はいらないかも)
夫の場合、転勤ではなく転職だったので、前職がどこに勤めていたか分かる書類を提示されました。
手続きの流れ
ハローワークで初めて申請してから、失業手当が振り込まれるまでの実際の流れを紹介します。
1/29 | 求職申し込み (受給資格決定) | 提出された書類により受給資格の決定が行われる |
待機7日間 | 働いてはいけない | |
2/8 | 雇用保険説明会 | 指定された日時に開催。雇用保険制度の説明を受け、雇用保険受給資格者証を受け取る ※ここで雇用保険受給資格者証の離職理由のコードが「33または34」になっているのを確認 ※雇用保険受給資格者証を持って市役所へ行き、減免の手続きを |
2/28 | 最初の失業認定日 | 指定された認定日にハローワークへ行き、失業の認定を受ける |
3/1 | 失業手当が振り込まれる | 失業認定日から4~5日後に指定された口座へ振り込まれる |
初めてハローワークへ行ってから、約1か月後に失業手当が振り込まれます。
自己都合の場合、口座への振り込みはまだ先になるので、数か月分の生活費は貯めておく必要はあるなと感じました。
最後に
特定理由離職者に認定されることで
- 2ヶ月の給付制限が免除される
- 国民健康保険料が軽減される
引越しで何かとお金がかかる時だったので、早めに失業手当が貰えて有難かったです。
こういうのて誰も教えてくれないから、知らないと損してしまいます。
学校で教えてくれ…
配偶者の仕事の都合で退職する場合、特定理由離職者の認定を受けましょう!
以上、参考になれば嬉しいです♪
コメント